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【罪悪感】養育費より配偶者と縁を切りたいと願う自分を責めてしまう、離婚協議の夜の考え方

目次

養育費の計算用紙の隅で、彼の名前に、ペンが止まってしまうことはありませんか

この記事では、養育費よりも配偶者との縁を切りたいと感じてしまう気持ちと、そんな自分を責めずにいるための考え方についてお伝えします。離婚条件の書類を前に、電卓を片手に「この金額で本当に足りるだろうか」と計算していたはずなのに、書類の隅にある夫の名前が目に入った瞬間、数字を追う気力がふっと消えてしまったことはないでしょうか。お金のことより先に、「もう二度と、この人と関わりたくない」という気持ちのほうが、胸の中で大きくなってしまう。そんな夜が、あったのかもしれません。

こんな瞬間、心当たりはありませんか。弁護士や周りの人から「養育費はきちんと取り決めておいたほうがいい」と言われるたびに、正しいと分かっていながら、心のどこかで面倒に感じてしまう瞬間。連絡先の交換方法を考えるだけで、胃のあたりが重くなる瞬間。そして、「お金より、縁を切ることを優先したいなんて、母親として無責任なのだろうか」と、自分を責めてしまう瞬間です。

小学二年生の娘さんと、年中の息子さんを育てながら、今は別居して離婚に向けた話し合いを進めている段階なのかもしれません。実家は近くにあっても、年老いた両親にこれ以上心配をかけたくなくて、つらさの多くを、誰にも見せずに一人で抱えてこられたのでしょう。

こうした気持ちは、親や友人に話せば「お金はちゃんともらいなさい」と言われてしまいそうで、本音を飲み込んでいるかもしれません。「経済的に損してでも縁を切りたい」という気持ちは、誰にも分かってもらえない気がして、口に出せずにいるのでしょう。

週に三日のパートに出ながら、二人の子どもの送り迎えと、離婚に向けた書類の準備を、同時に抱えているのかもしれません。話し合いが一歩進むたびに気力を削られ、子どもの前では平静を装いながら、夜になってようやく本当の疲れが押し寄せてくる。そんな綱渡りの日々を、誰にも気づかれないまま続けているのでしょう。

ここまで、誰にも本音を打ち明けられないまま、本当によく一人で決断と向き合ってこられましたね。その苦しさは、決して軽いものではありません。

お金より縁を切りたいと願う心は、あなたを守るための切実な声かもしれません

養育費よりも縁を切ることを優先したいと感じてしまうのは、あなたが冷たい人間だからでも、お金にだらしがないからでもありません。心と体が「これ以上この関係の中にいたら、自分が壊れてしまう」と感じ取り、その相手との接点そのものを断ち切ろうとする、切実な防衛反応が働いているだけなのかもしれません。

以前、あるママがこんな話をしてくれたことがあります。別居してからも、養育費の相談のたびに連絡を取らなければならず、そのメッセージを開く前に何度も深呼吸をしていたそうです。「金額の話をしているはずなのに、届く言葉のひとつひとつに、また心がすり減っていくのが分かるんです」と、疲れた声で話してくれました。その方は、ある時「もう金額はいくらでもいいから、とにかく関わる回数を減らしたい」と思ってしまった自分に、驚いたのだと言います。それでも、子どもの給食費や習い事のことを考えると、簡単に条件を手放すこともできず、お金への現実的な必要と、縁を切りたいという切実な願いのあいだで、ずっと板挟みになっていたそうです。

こうした葛藤の裏には、いくつかの思い込みのクセが隠れていることがあります。ひとつは、「母親なら、子どものために少しでも多くのお金を取るべきだ」と、自分を厳しいルールで縛ってしまうクセです。経済的な条件を優先できない自分を、母親として失格だと決めつけてしまってはいないでしょうか。子どもを守る方法は、お金の金額だけでは測れません。

もうひとつ、この先もずっと今の苦しさが続くと決めつけてしまうクセもあります。例えば、引き受けたことは最後までやり遂げなければと、自分を強く律してしまう責任感が強いタイプの傾向を持つ人ほど、「一度始めた話し合いだから、最後まで自分が耐えて完了させなければ」と、心の限界を後回しにしてしまいやすいのです。けれど、無理を重ねて話し合いを続けることが、必ずしも子どものためになるとは限りません。

条件を交渉することと、心を守ることは、両立できるかもしれません

養育費を求めることと、相手との接触をできるだけ減らしたいと願うことは、本来、矛盾するものではありません。経済的な条件は、あくまで子どもの生活を支えるための取り決めであって、あなた自身が相手と深く関わり続けることを求めるものではないのです。

多くの場合、養育費の取り決めや支払いのやり取りは、当事者同士が直接顔を合わせなくても、書面や第三者を介して進めることができます。「縁を切りたいのに、条件のために我慢して関わり続けなければならない」という状況は、必ずしも避けられないものではないのかもしれません。

相手も、あなたと同じように、この関係の終わり方について、何かしらの思いを抱えているはずです。それが分かり合える形かどうかは別として、「条件の話」と「感情の話」を無理に一つの窓口でまとめようとするから、余計に消耗してしまうのかもしれません。二つを切り分けるだけでも、気持ちの重さが変わることがあります。

もしよければ、弁護士や自治体の女性相談窓口、家庭支援センターなど、間に入ってくれる専門家に、条件のやり取りそのものを任せてみませんか。直接のメッセージのやり取りを減らすだけでも、心にかかる負担がずいぶん軽くなることがあります。多くの窓口では、まずは話を聞いてもらうだけでも利用できます。

また、今すぐすべてを決めなくても、今の気持ちを整理するために、一度誰かに話を聞いてもらうという方法もあります。結論を急がず、「今はまだ決められない」と保留にしておくことも、ひとつの選択です。無理に今すぐ動かなくても、こうした窓口があると知っておくだけで十分ですし、辛い時は、今日は何も決めずに眠ってしまってもいいのです。

縁を切りたい気持ちも、迷う気持ちも、そっとどちらもあなたのものです

養育費よりも縁を切りたいと感じてしまうあなたは、それだけ深く傷つき、それでも子どもとの毎日を守ろうとしてきたということでもあります。その気持ちは、決しておかしなものではありません。

条件を整えたい気持ちと、一刻も早く離れたい気持ちが同時にあっても大丈夫です。どちらか一方に決めなくても、両方抱えたまま、今夜はそっと目を閉じてしまってかまいません。

明日も、無理にすべてを決めようとしなくて大丈夫です。あなたのペースで、少しずつで大丈夫ですから。

誰かに話したいそんな時は

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この記事を書いた人

私はこれまで、心理学やビジネスコミュニケーションの現場、そして「国家資格を持つキャリアコンサルタント」として、数えきれないほど多くの方々の「人間関係」や「生き方」に向き合ってきました。

相談室の椅子に座り、長い時間をかけてお一人おひとりの物語を丁寧に聴き続ける中で、ふと気づいたことがあります。それは、深夜にポッと光るスマートフォンの通知や、LINEの返信という「目に見えない鎖」に縛られ、本来の自分を見失って立ち尽くしている方が、驚くほど多いということです。

特に、子育てや家庭、あるいは地域コミュニティの最前線で、誰かのために「いい自分」であり続けようと頑張る方々ほど、その重圧は計り知れません。一見完璧に見える方々が、社会が求める「理想の像」という重い鎧(よろい)を脱げないまま、金属疲労を起こして心が白く変色してしまったような……。そんな、言葉にならない「聞こえない叫び」を、私は何度も目の当たりにしてきました。

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